転院前日

右肩の腱板断裂の手術を終え、明日でちょうど3週間。いよいよ明日が転院日になりました。

入院前は3週間は長いなと思っていたんですが、この日が来て振り返ってみるとなんだかあっという間でした。片手しか使えないことや自分が思うような生活リズムで過ごせないことの不便さはありましたが、それも慣れるもので久しぶりの入院生活は楽しかった気すらします。可能ならば腕を固定していなきゃいけない残り3週間も転院せずにここにいたい。笑

でも手術後2週間目ぐらいから回診や看護師さんの巡回が

医師or看護師
「ユウさんお変わりないですか?」
ユウ
「はい。おかげさまで動かさなければ全く痛みはありません」
医師or看護師
「順調ですね。リハビリ頑張ってください」
ユウ
「はい。ありがとうございます」

ぐらいのあっさりしたものになっていって、すごく変な言い方ですが「あぁ、俺はもうこの病院にいるべき患者じゃないんだな」「治療もないのに長々とお手間をかけさせて申し訳ない」みたいな若干のいづらさを感じていたのも確かです。笑

転院先の病院には朝10時までに外来に行くことになっていて、出発する前にこの病院で最後のリハビリをしていくので朝食後からけっこうバタバタしそうです。

この日のうちに纏められる荷物は纏めて、余分な衣類などは持って帰ってもらい明日に備えます。

どうして可能ならば今の病院にいたいかというと、規模が違うので当たり前なんだろうけど転院先はこの病院ほど雰囲気が近代的じゃなくて古い…

昔からある大きめの個人病院で整形専門らしくそれなりに知名度も高くて、今回の私みたいに急性期を過ぎても自宅に帰るには不安要素がある患者さんも多く受け入れている病院のようです。

車で出歩くときにこの病院の前は何度も通っていて外観は知っているのですが、中に入ったことはないので3つある転院候補の中からホームページでどんなところなのか事前に調べてここに決めました。

コンビニとかカフェまでは無いようですが、一応売店もあると書かれていたので暇潰しの雑誌や新聞、飲みたい飲み物も買えるだろうと安心しきっていましたが明日になり予想外の現実を目の当たりにするのです…

この病院での最後の1日も平和に過ぎていき17時になりました。17時で日勤と夜勤の看護師さんが入れ替わるんですが、この夜の部屋担当は私の担当看護師さん。前回顔を合わせたときに転院日の勤務を聞いておくのを忘れてたのでもしかしたらちゃんと挨拶もできずに転院かなと思っていましたがまさか夜勤で部屋担当になるとは。

退院(転院)前の患者さんは前日のうちに退院後オリエンテーションというのがあって今後の治療方針、療養方針、日常生活で気を付けることの説明を受けるのですが、私も消灯前の巡回のときに担当看護師さん直々にオリエンテーションをしてもらいました。

内容は入院時の計画書と一緒にもらった腱板断裂についての資料に沿っての説明なんですが要約すると

「完治までには長くかかる。お前の場合は他の人より再断裂のリスクはかなり高いから固定が外れたからってしばらくは右腕は当てにしちゃいけないし絶対無茶はするなよ!」

ということです。もちろん実際にはこの看護師さん独特の柔らかくて親しみやすい雰囲気で説明してくれました。

「たぶん再断裂する予感しかしないし左肩も確実に悪化してきてるのでまた近々お世話になります!その時はまた担当お願いします!」

と冗談半分で返しましたが冗談じゃなくていずれはホントに左も限界がきそうです。

一通りオリエンテーションが終わったころに間もなく消灯時間になりましたが、この夜は今までの3週間を思い返してみたり次の日の転院のことを考えたりしていつにも増して眠れませんでした。

次回、転院日に続きます。

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