転院日(手術後3週間)

右肩の腱板断裂の手術をしてこの日でちょうど3週間。転院当日になりました。

10時までに次の病院に行かなくてはならないので8時に朝食をとって8時半から朝1の順番でリハビリ、病室に戻って着替えて荷物の最終まとめをして会計をして…9時半には親の車で出発する予定です。ほとんど眠れていなかったんですが不思議と眠気や疲れは感じません。

6時の看護師さんの巡回 で
「いよいよ転院ですね~昨夜は深夜の巡回のときも早朝の巡回のときも全部起きてたけど大丈夫ですか?」
と言われたけどなぜか妙にシャキっとしてます。笑

朝食が来るまでは急ぐこともないのでいつものペースで過ごし8時半少し前に最後のリハビリに向かいました。

リハビリ室に着いて8時半になったのですが、PTさんOTさんの朝の打ち合わせ?が少し押して予定より遅れてリハビリが始まりました。術後すぐに比べるとだいぶスジや関節はほぐれたようで、肘の曲げ伸ばしはもうほとんど痛みはありません。(肩は相変わらず少しでも動かされると痛い。)

だいたいいつも1回のリハビリは15分~20分程度で終わるんですが、この日は最後ということでいつもより念入りにマッサージをされ、それプラス「3週間経ったので転院先では今までの肘の運動と、こんなふうに肩を動かすメニューも追加になります。」と説明されながら肩をほぐすメニューもやってくれました。

これが悶絶級の痛みで必死に耐えました。肩を動かされていたのは5分もなかったと思うんですが、あれほど1秒が長く感じたことはありません。朝っぱらから冷や汗でビッショリでした。一気に疲れた…笑

一通りリハビリや説明が終わって転院先に渡すリハビリ引き継ぎ書みたいな手紙をもらって、最後の挨拶やお礼をして急いで病室に戻ります。(この時点で9時10分。予定より10分遅れです。)

病室に戻ってきたときは夜勤と日勤の看護師さんの交代が済んでいる時間だったので、ちょうどその日の部屋担当の看護師さんが巡回にきていて両親ももう病室に着いていて荷物を纏めているところでした。

会計ももう届いていたので急いで着替えて忘れ物はないか棚や引き出しの最終チェックを看護師さんにしてもらい、同室の患者さんに挨拶をして病室を出ました。

リハビリから戻ってきた時点で看護師さんの交代は済んでいたので私の担当看護師さんにはちゃんとお礼も挨拶もできず終いかなと思っていたんですが、病室を出ると担当看護師さんがいて最後に一言だけ「お世話になりました」と伝えることができました。周りに親とか日勤の看護師さんがいたので長々と話すこともできず一瞬のあっけない会話で終わってしまったのがかなり心残り…笑

病院を出て車に乗り込んで最初にしたことは何週間ぶりかのタバコ!久しぶりに吸うと頭がクラクラしたけど美味しかったです。やっぱりまだ止めそうにはないなと。(止められそうじゃなくて止めそうと書いたのがポイント。笑)

転院先の病院は道が空いていたこともあり15分もかからず着いてしまい、急いで出発する必要がなかったぐらい余裕で到着。車で何本かタバコを吸うつもりが1本しか吸えませんでした。

院内に入っての第一印象は「思ってた以上に狭くて暗い…」でした。予想や覚悟はしていたとはいえ、さっきまでいた病院との規模の違いや雰囲気の違いにけっこうショックを受けます。

更に玄関から少し進んだところにシャッターが下りてる一画を発見。どうやらここが売店らしいです。そしてシャッターに貼り紙が。

「当店は都合により4月いっぱいで閉店させていただきました。」

これを読んだときは書いていることがなかなか理解できず(理解したくない。笑)しばらく固まってしまいました。

前日にこの病院のホームページをもう一度確認したときは確かに写真付きで売店が紹介されていました。この日は6月初旬。売店がなくなったのが4月末。外来や入院に関するニュース以外はホームページをずっと更新していないということですね…キツイ言い方をさせてもらいますがホームページを運用している以上、どこのページだろうが古い情報や誤った情報を載せっぱなしにしているのは如何なものかと。個人でやっている趣味のサイトならそれでもいいですが企業や団体がこんな方針でいいわけがありません。 更新しないのであればホームページなんて無いほうがマシです。(私の職種もweb関係なのでなおさらキツめに書かせてもらいました。)

雰囲気は典型的な昔の古い病院だしあるはずの売店はなくなってるしこの時点でもうこの病院で3週間なんて無理!と確信しました。

しかし今更入院をキャンセルするわけにもいかずどうしようもないのでとりあえず受付を済ませると、まずは問診表に記載して外来受診で肩のレントゲンを撮ってから病棟に移動になるとのことです。病状なんて前の病院からもらってきた紹介状やら書類一式に書いてあるし、レントゲンでは腱の状態なんてハッキリ写らないのにこの行程は必要か?と若干面倒に思いながらもレントゲンを撮り終えて医師の診察も終えて病棟の看護師さんが迎えに来てくれるのを待ちます。

20分ぐらい待って病棟に移動でしたが、エレベーターを下りて病棟一帯が目に入ったときの光景が更にこの病院での入院生活の意欲を削ぎます。一言でいうと昭和の雑居ビル。電気は点いているもののなんとなく暗いし、廊下がいろいろな方角に伸びたり曲がったりしていて迷路のようです。 古い病院なので増築に増築を繰り返してこんな構造になったんでしょうね。

最初の病院に入院する前にも3週間は長いなとテンション下がり気味でしたがここはいろいろと次元が違います。笑

病室は2人部屋で先にいた60代の患者さんも腕を装具で固定していました。あとから雑談をしていて聞いたんですがやはり同じ腱板断裂でこの患者さんも他の病院で手術をして転院してきたとのことです。

病室に入って病衣に着替えて最初の病院と同じような入院生活の説明を受けたり書類にサインをしているうちに昼食の時間になりました。全く知らなかったんですがこの日はどこかのお祭りだったらしく、昼食はちょっと豪華にちらし寿司でした。ですがそんなことよりこの先の入院生活をどう乗り切ればいいのかで頭がいっぱいで味なんてどうでもよかったです。笑

午後からはこの病院で初めてのリハビリです。今日はOTさんかPTさんが部屋まで来てくれて自室のベッドでのリハビリになるとのことでした。14時ぐらいにOTさん(PTさん?どっちかわからない。笑)が来てくれたんですが、本当の担当者は今日と明日は不在らしく代わりの方らしいです。朝、最初の病院でも激痛でしたがやはり今回も激痛…しかもマッサージ自体が以前のOTさんより力強くてなおさら痛い。なんとか耐え抜きこの日のリハビリは終了です。

昨夜ほとんど寝ていないのとリハビリで疲れたのが合わさりその後は夕食まで浅い居眠り状態でした。

夕食を終えた後はありとあらゆる友人知人にLINEして今日転院したこととこの病院の状況にショックを受けたことを報告しました。

ほぼ全員に「ちょこちょこお見舞いに行くからその状況は仕方ないと諦めて頑張れ」と言われましたがそりゃあそうですよね…自分もたぶん友人からそんな連絡がきたら同じように返すと思います。笑

こんな感じで転院初日は過ぎていきました。転院半日でもうホームシックならぬホスピタルシックを発症するとは…本気で元の病院に戻りたい。

今までとは違う理由で眠れない夜が続きそうです。

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