保存療法を3ヶ月程度続けてみた

前回の記事では手術か保存療法かの2択を迫られ保存療法を選んだところまで書きました。

保存療法を選んだ理由(手術に踏み切れなかった理由)としては前回も書いたように6週も片腕を固定した生活の大変さに尻込みしてしまったことが一番なのですが、他にも避けたい闘病過程があって、6週が経ち固定が外れたとしてもまだ腱は脆い状態でいとも簡単に再断裂してしまうらしく、3ヶ月は重い負荷はかけられないということでした。

そうなると私の場合は例えば車椅子からベッドに移るとき、トイレで便器に移るとき、車に乗るとき、運転席から車椅子を後ろの座席に積み込むときなど、日常動作の全てを腕や肩の力でこなさなければいけないので3ヶ月は日常生活がままなりません。車椅子を普通に漕ぐことでさえ自分が感じてる以上の負荷がかかっているそうです。(今まではちょっとした段差や悪路なら腕の力で強引に進むことは多々ありましたがそんなことはしばらく絶対禁止)

家はバリアフリー仕様どころか築40年以上は経っているボロ家なので全く腕や肩にいい環境ではないため、腕の固定が外れたからといって退院して帰ってくるわけにもいかず3ヶ月の長期入院をしながら機能回復のリハビリ、その後やっと退院して更に3ヶ月程度の筋力回復のリハビリが必要と言われました。

(当たり前と言えば当たり前なんですが術後の腕や肩はしばらく固定されて動かせないためかなり筋力が落ち、関節や筋はガチガチに凝り固まります。筋力が弱ったままでは日常生活の負荷に耐えられずそれも再断裂の原因になるようです。再断裂を防ぐために長期固定→再断裂を防ぐために負荷をかけるのを禁止してまずはインナーマッスルのリハビリ→再断裂を防ぐために今までわざとサボらせていたアウターマッスルの筋力強化…敢えてこの矛盾した過程を踏まなきゃいけないジレンマ…笑)

ということはそれだけの期間、会社を休まなければいけなくなり、最悪退職しなければいけなくなるかもという不安がよぎってしまいまずは保存療法で様子見を選ばざるをえなかったという理由がありました。

生まれつきの車椅子生活の自分が今、この会社を辞めることになればおそらくもうこの歳で雇ってくれる会社はないだろうし、自分で事業を立ち上げるほどのスキルも資金もない身としては退職だけはなんとか避けたいという思いが強かったです。

そんなわけで保存療法としてのリハビリを3ヶ月程度続けてみたのですが、やはり身体の特徴上、「腕や肩への負担」>「悪化させないための対処」だったようでリハビリの効果はほとんど感じられずますます悪化していきました。

次回、「手術を決意」に続きます。

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