在宅勤務(テレワーク)のメリット・デメリット

皆様こんにちは。
世の中まだまだ新型コロナウイルスの終息は見えませんね。
それどころか増える一方・・・

私の場合は在宅勤務をさせていただいているので、毎日通勤をしている人達よりは毎年流行するインフルエンザなどにも感染するリスクは少ないので、今のように未知のウイルスが流行しはじめているときはホントに在宅勤務でよかったなと思います。

そこで今日は在宅勤務(テレワーク)について、私が感じているメリット・デメリットについて書いてみようと思います。

私は今の会社に入社して約4年程度経つんですが、在宅勤務はこれで2社目なんですよね。

最初に在宅勤務を経験したのは20代前半のころで、相当前の話になります。
とある通信教育会社だったんですが、営業社員が各市町村を廻るときの地図のマーキング作業が業務内容でした。

当時はインターネットはあったとはいえ今ほど身近な存在ではなく、地図のマーキングというのもゼンリンの地図をコピーしてそこにマジックペンで印をつけていくという超アナログな作業の毎日でした。

都会の地図なら番地が綺麗に連なっているのでわかりやすいのですが、田舎の地域だと建物ができた順番に番地が割り振られているらしく、1番地の隣は9番地、その隣に21番地があったりして目的の住所を探し出すのにものすごく苦労したのを思い出します。

二度とあの地道な作業には戻りたくないです。笑

話が反れてしまいましたが、まずは下記のページをご覧ください。

上記の記事で在宅勤務とはどのようなものか、メリット・デメリット、導入までの難易度などが詳しく書かれていますのでここからは私の(障害者目線の)個人的なメリット・デメリットを書いていこうと思います。

ちなみに、私が所属している会社は上記の記事で書かれているテレワークの壁や課題は一応全てクリアされていて、ホントにありがたいところに雇っていただけたと思っています。感謝しかないですね。

それと、「在宅勤務」「在宅ワーク」「テレワーク」と言っても様々な意味合いや概念があります。

  1. ノルマや成果物を期限内に仕上げさえすれば労働時間の配分は完全自由。(フレックス制ってやつですかね。)
  2. 通勤して社内でやっていることをそのまま自宅でやってるだけの形態で1日の出勤、退勤、労働時間の管理やルールがある。

他にもパターンがあると思いますが、上記で言うと私の場合は2の在宅勤務になります。

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メリット

通勤しなくていい

私のように障害がある人にとってはこれがかなり重要なメリットです。
私の場合は自分で車を運転できるので通勤しようと思えばできるんですが、当然マイカー通勤可の会社や職種じゃなければいけません。
でもハローワークや求人情報誌の求人を見ているとなかなか自分がやれそうな職種でマイカー通勤可というところはないんですよね。
私の住んでる街は車社会なのでよほど街中に住んでいる人じゃない限り日常の買い物なども車は必須です。

運良くマイカー通勤可の会社があったとしても、ここは雪国・・・
勤務中ずっと雪が降っていたとしたら帰る頃には車は雪だらけです。当然、終業したらまずは車の雪下ろしから始めなければいけませんが車椅子の人にはこの作業は至難の業というか無理に近いです。

なので雪国に住んでいる身体障害者(特に車椅子)は毎日の通勤はかなり高い壁になります。

社内の内装やトイレの心配がない

公共施設や大型の客商売なら今の時代は必ず車椅子の人にも配慮された造りになっていますが、昔からある古いビルに入っている会社だったり中小企業だったり店舗の場合はまだまだバリアフリーの造りになっていないところのほうが多いです。
(あくまでも私の意見ですが、どこかの団体が個人のお店や中小企業にまでバリアフリー化を声高に訴えかけるのは障害者側の図々しいしエゴでしかないと思っているのでそれを問題化する気はさらさらありません。資金に余裕があって万人が関われる会社(お店)にしたほうが投資額以上にリターンが返ってくると社長なり店主なりが判断したらやればいいことだと思います。)

ですがやはり会社の入り口がいきなりすごい段差や階段、会社内も車椅子が通れないぐらいの狭い配置、車椅子では中にすら入れない狭いトイレではとてもそこで勤務することはできません。

でも在宅勤務なら家で普段の日常と変わらない環境で仕事ができるのでこれも外すことのできないかなり重要なメリットです。

ある程度はペース配分が自由

これは各企業の定めているルールによると思いますが、私が所属している会社は1日の勤務時間は決まっているものの、期限や納期に間に合いさえすれば勤務時間内のペース配分は各自に任されていて、例えば障害的に頻繁にトイレに行かなければいけない人(腎臓の障害から膀胱炎や尿路感染症になりやすい人)は気兼ねなく自分のペースでトイレに行けますし(車椅子の人はトイレも普通の人より時間がかかる)、ずっと座りっぱなしでいると褥瘡(じょくそう)になる危険性が高い人は10分、15分程度は車椅子から下りて横になって腰やお尻を休ませることも許容されています。

お尻の褥瘡をこじらせるとかなり長い期間、うつ伏せ生活を余儀なくされるので精神的に辛いです。私は幸いなことにしばらく褥瘡にはなっていませんがこれは一生着いてくるリスクなので油断せず気をつけなくては。。。

デメリット

始業~終業の時間管理は厳しい

最近の世の中の風潮として、無駄な残業や休日出勤はやめようという流れになってきているので在宅勤務に限ったことではないかもしれませんが、私の所属している会社のことで言えば勤務時間は厳格に管理されています。

会社から業務用のPCを貸与されて勤怠管理システムで始業終業を管理されているので勝手に早朝から業務を始めたり、退勤時間を過ぎてもまだ社内環境にアクセスしていたりすると全部バレます。笑
業務で触るファイルや資料などはそのPCからしかアクセスすることはできないので勤務時間外にプライベートPCで作業を進めることもできません。

どうしても納期間近の案件が終わりそうになくて残業が必要なときは上司の許可が必要で、それも口頭で言えば二つ返事でOKがでるものでもなく、1回1回申請が必要です。事後報告もNGです。

私の個人的な性格として1つの物事に熱中すると、ある程度キリの良いところまでは寝食を忘れて没頭したいタイプなのでこのルールは慣れるまでがすごくもどかしかったです。別に残業代なんていらないからキリのいいところまでやらせてくれよ!ってしょっちゅう思っていましたし、今でも仕事が立て込んでいるときはそう思います。笑

でも障害者っていうこともあって無理をさせて体調を崩すと会社の責任も問われかねないのでこれは仕方ないんですよね。長い目で見れば自分の体調を護ってくれるありがたいルールなのかもしれません。

会話はほぼ文字

在宅勤務なので当然なんですが、上司や同僚とのホウレンソウは8割はメールやチャットでの文字のやりとりになります。

おそらく自分に直接関係ないメールも含めると1日100~150通はメールを受信します。

一応、全員が新着のメールやチャットがくるとその瞬間に音が鳴るように設定はしていますが、作業に没頭しているとついついメールの確認やチャットの確認は後回しにしてしまいます。なのでもし同じ室内にいれば一言二言軽く会話を交わせばあっという間に済むような簡単なホウレンソウでも、文字ベース故に相手からのレスポンスが遅くなることも多々あります。

ましてや私の所属している会社は障害者がたくさんいるのでメリットの項目で書いたようにそれぞれの障害特性によってトイレに行っていたり休憩をとっていたりすることもあるので今、相手がどんな状況にいるのか、即レスポンスができる状況なのかを把握できないんですよね。

こんな感じなので普通に出勤して同室で仕事をするよりもちょっとしたホウレンソウが完結するまでにだいぶ時間がかかる場合が多々あります。

TV会議システムもあって、毎日朝礼のような感じでチームメンバーの体調やその日にやるべき業務を報告し合う会議はやりますし、案件の打ち合わせ会議も必要に応じてやるんですが、私の会社の場合は予定されている会議やどうしても緊急な要件があるとき以外はみんな会議室からは退出していてそれぞれの作業に集中しています。

例えば用が無いときでも自分のカメラもマイクもオフにしておいていいから常にみんな会議室にいる方式にすれば上記で書いたような「簡単なホウレンソウですらいちいち文字にしなければならない」というわずらわしさは解消されるんですが、そうなるといつ話しかけられるかわからないというプレッシャーや空気感からやはり気軽にトイレに行けなくなったり休憩をとれない雰囲気になるのかなとも思います。なかなか難しい問題ですね。

仕事とプレイベートの切り替えの難しさ

誰にも監視されてないから今日はちょっとサボって昼寝・・・なんてことも状況的にやろうと思えばやれてしまえそうなんですが、そんなことをする人は今の所、私の会社では聞いたことがありません。幸か不幸か私の会社は何かしら常にやることがあるのでサボる暇がないです。笑

でも中にはどうしても家で仕事をするとなると仕事モードに切り替えられずについついサボってTV鑑賞なんて人もいそうですね。

ある程度、慣れの問題もあると思いますが私の場合はこういう環境でしか働けないのでサボって会社にバレてクビにでもなったら後がないという危機感でちゃんとやれているのかもしれません。笑

なので私にとってはこの項目はデメリットではないんですけどね。

自分以外の家族と同居している場合は家族の理解と協力を如何に得られるかというのもかなり重要です。

私は普段自分が寝起きしている自室と仕事部屋を分けていて、私が仕事部屋に入ったら家族は一切その部屋には入ってきませんしドア越しに話しかけてくることもありません。急用がある場合はLINEで要件を送ってきます。

ですが同僚や上司の体験談を聞いていると、本人の家族が「在宅勤務っていうのは日常生活のついでに仕事ができるどこまでも自由な勤務システムなんだ」と勘違いしている人もいるようで、案件に集中しているときも「買い物行ってくるから~」とか「洗濯物ここに置いておくよ~」みたいなどうでもいい話を普通にしてくる人もいるようです。TV会議中に画面を横切ったり話しけけてくることもあったそうです。笑

在宅勤務とはいえ、PCの画面上には会社の機密情報や個人情報などが表示されていることもあるので例え家族にもその情報を見せたり漏らしたりすることはできませんし、万が一そんなことが発覚したら大問題になりますので在宅勤務を目指している人はあらかじめ家族にも理解してもらえるように説明しておいてください。

まとめ

ということで今日は在宅勤務(テレワーク)のメリット・デメリットについてでした。

これは障害者目線でのメリット・デメリットなので健常者から見たメリット・デメリットは違ってくるのかもしれませんが、今後はテレワークを導入する企業はどんどん増えてくる時代になるでしょうから少しでも在宅勤務というものを想像していただければなと思って書かせていただきました。

本日は以上です。

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